1. 大阪城天守閣とその周辺

おおさかじょうてんしゅかくとそのしゅうへん

大阪のシンボルはやはり大阪城ですが、天守閣を見るだけではその魅力を語ることはできません。周囲にちらばるさまざまな建物や石碑などの語る歴史のおもしろさをサポートします。

ゾーンのスポット解説

  • 1 . 大阪城(大坂城跡)

    おおさかじょう(おおさかじょうあと)

    戦国時代この地にあった本願寺を前身とし、織田信長との合戦、豊臣秀吉による築城、大坂の陣による落城、徳川幕府による再築、明治維新の動乱による焼失、近代の陸軍管轄と第2次大戦時の空襲など、激動の歴史を刻み現在に至っています。今の石垣は徳川幕府再築時のもので、日本の築城技術の最高水準を示しています。

  • 2 . 大阪城天守閣

    おおさかじょうてんしゅかく

    昭和6年(1931)、当時陸軍用地だった大阪城本丸一帯を公園化する計画の中核事業として建設されました。豊臣・徳川に続く3代目の天守で、外観は豊臣時代の天守をモデルとし、鉄骨鉄筋コンクリート8階建て、本丸からの高さは54.8メートルです。大阪城の歴史や戦国時代などを扱う博物館施設として親しまれています。

  • 3 . 大阪城 金蔵

    おおさかじょう きんぞう

    徳川幕府が大坂城本丸に設けた金庫で、幕府の金蔵としては現存唯一の遺構です。入口は三重の扉、窓には鉄格子がはめこまれるなど頑丈な作りですが、江戸時代にはここに忍び込んだ「御金蔵破り」もいました。明治維新の時には、幕臣の榎本武揚(えのもとたけあき)が新政府軍と戦うために金銀を運び出し、軍資金としました。

  • 4 . 大阪城 乾櫓

    おおさかじょう いぬいやぐら

    西の丸の西北に建つ櫓で、徳川幕府が大坂城再築工事を開始した元和6年(1620)につくられました。西北の方角を「戌亥(いぬい)」といい、乾とも書いたことが名称の由来です。城の外側を広角度で見渡すことができ、防衛拠点として重視されました。建物の平面形はL字で、一階と二階が同じ広さという珍しい構造です。

  • 5 . 大阪城 千貫櫓

    おおさかじょう せんがんやぐら

    徳川幕府により元和6年(1620)に建てられました。大手口を守る重要な櫓で、大手門をめざして攻め込んで来る敵を横から攻撃することができます。戦国時代、今の大阪城の地にあった本願寺を攻めた織田信長軍の兵士たちが「千貫文の銭を出しても奪いたい櫓だ」と語ったのが名前の由来とされています。(

  • 6 . 大阪城 多聞櫓

    おおさかじょう たもんやぐら

    大手口枡形(ますがた)の石垣の上に建ち、大門(おおもん)の上の渡櫓(わたりやぐら)と東側の続櫓(つづきやぐら)で構成されます。徳川幕府による大坂城再築時当初の多ものは焼失し、嘉永元年(1848)に再建されました。石垣上に作られた長屋状の櫓を多聞櫓といい、この多聞櫓は全国の多聞櫓の中でも最大規模です。

  • 7 . 大阪城 豊國神社

    おおさかじょうほうこくじんじゃ

    豊臣秀吉は自らの希望により没後に神としてまつられ、「豊国(とよくに)大明神」とよばれて各地に豊国神社が作られましたが、豊臣家滅亡とともに姿を消しました。復活は明治になってからで、大阪では明治12年(1879)に中之島に社殿が創建されました。昭和36年、中之島から大阪城内に移転し、現在に至っています。

  • 8 . 大阪城 城中焼亡埋骨墳

    おおさかじょうじょうちゅうしょうぼうまいこつふん

    慶応4年(1868)、新政府軍との戦いに敗れた旧幕府軍が大坂城から退去する際、逃げるのを嫌った一部の幕府方兵士たちが、燃える城を枕に自害したといいます。これをたたえた新政府軍の薩摩・長州両藩の有志が建立したのがこの石碑で、のちに「残念さん」と呼ばれ、どんな願いもかなえてくれると人々の信仰を集めました。

  • 9 . 越中井

    えっちゅうい

    豊臣秀吉が築いた大坂城の城下には多くの大名屋敷が建てられました。この付近は細川越中守忠興の屋敷跡で、「越中井」はその台所の井戸だったと伝えられます。秀吉没後に起きた関ヶ原合戦の時、敬虔なクリスチャンだった忠興の妻ガラシャは、石田三成による人質要求を拒み、この屋敷で家臣に命じ、自らを殺害させました。

  • 10 . 刻印石広場

    こくいんせきひろば

    大阪城の石垣には、徳川幕府による再築に動員された大名の家紋・符号などをあらわした刻印石が多く使われています。昭和58年に山里丸に設けられた刻印石広場では、その刻印が間近に見られます。置かれている石は、大坂まで運ばれながら使われずに市内に放置されたもの、寝屋川護岸用に使われ近年撤去されたものなどです。