1. 住吉大社とその周辺

すみよしたいしゃとそのしゅうへん

はるか古代以前から海路を使う畿内の玄関口として開け、摂津国一宮として篤い信仰を集めた住吉大社は、現代でも大勢の参拝者が訪れます。その境内では、本殿をはじめ多くの摂社・末社やさまざまな建造物などの文化財を見学することができます。

ゾーンのスポット解説

  • 1 . 住吉大社とは

    すみよしたいしゃとは

    平成23年御鎮座1800年を迎えた住吉大社。全国2300社余ある住吉神社の総本社で摂津国の一宮。「すみよっさん」の名で親しまれ、正月には250万人を超える参拝者で賑わいます。境内には象徴の反橋(太鼓橋)をはじめ、国宝「住吉造」本殿4棟のほか多数の文化財があります。御神徳は御祓、海上安全、家内安全、商売繁盛、厄除け、安産などがあります。

  • 2 . 住吉大社 第一本宮本殿

    すみよしたいしゃだいいちほんぐうほんでん

    1810年(文化7年)に造られました。本殿は切妻造、妻入で、柱はすべて丸柱で礎石上に立ち、正面および前後二室の中間に大きな板扉を開き、他は板壁です。前後二室からなる独特の平面をもち、四棟すべて同形式同規模でつくられています。この形式を住吉造といい、神社建築史上最古の様式の一つで、付随する渡殿、弊殿は重要文化財に指定されています。 第一本宮は底筒男命 (そこつつのおのみこと) をご祭神とします。

  • 3 . 住吉大社 第二本宮本殿

    すみよしたいしゃだいにほんぐうほんでん

    1810年(文化7年)に造られました。本殿は切妻造、妻入で、柱はすべて丸柱で礎石上に立ち、正面および前後二室の中間に大きな板扉を開き、他は板壁です。前後二室からなる独特の平面をもち、四棟すべて同形式同規模でつくられています。この形式を住吉造といい、神社建築史上最古の様式の一つで、付随する渡殿、弊殿は重要文化財に指定されています。第二本宮は中筒男命 (なかつつのおのみこと) をご祭神とします。

  • 4 . 住吉大社 第三本宮本殿

    すみよしたいしゃだいさんほんぐうほんでん

    1810年(文化7年)に造られました。本殿は切妻造、妻入で、柱はすべて丸柱で礎石上に立ち、正面および前後二室の中間に大きな板扉を開き、他は板壁です。前後二室からなる独特の平面をもち、四棟すべて同形式同規模でつくられています。この形式を住吉造といい、神社建築史上最古の様式の一つで、付随する渡殿、弊殿は重要文化財に指定されています。 第三本宮は表筒男命 (うわつつのおのみこと) をご祭神とします。

  • 5 . 住吉大社 第四本宮本殿

    すみよしたいしゃだいよんほんぐうほんでん

    1810年(文化7年)に造られました。本殿は切妻造、妻入で、柱はすべて丸柱で礎石上に立ち、正面および前後二室の中間に大きな板扉を開き、他は板壁です。前後二室からなる独特の平面をもち、四棟すべて同形式同規模でつくられています。この形式を住吉造といい、神社建築史上最古の様式の一つで、付随する渡殿、弊殿は重要文化財に指定されています。第四本宮は神功皇后 (じんぐうこうごう) 、息長足姫命 (おきながたらしひめのみこと)をご祭神とします。

  • 6 . 住吉大社 反橋(太鼓橋)

    すみよしたいしゃそりばしたいこばし

    これを渡ればお祓いになるとの信仰がある、住吉大社の象徴的な存在です。石造の橋脚は太閤秀吉の側室、淀君が慶長年間に奉納したものと伝わります。代々船大工が架け替えました。

  • 7 . 住吉大社 角鳥居

    すみよしたいしゃかくとりい

    瑞垣の正面に建つ四角柱の鳥居であるため、角鳥居 (かくとりい) とも呼ばれています。このような四角柱の柱は古い様式で大変珍しく、各本殿と拝殿の間に建っている木造朱塗りの鳥居が原形となっています。1618(元和4)年ごろの建立です。題額は陶製。有栖川宮熾仁親王の筆によります。

  • 8 . 住吉大社 南北高蔵

    すみよしたいしゃなんぼくたかくら

    南北2棟の高蔵は、板校倉造の宝蔵で、1607(慶長12)年の造営です。近世の住吉大社の社殿の構成を伝える遺構として高い価値を持ちます。

  • 9 . 住吉大社 石舞台

    すみよしたいしゃいしぶたい

    舞楽を奏でるところです。1607(慶長12)年、豊臣秀頼が寄進したもので、日本三舞台(住吉大社・厳島神社・四天王寺)のひとつでもあり、重要文化財に指定されています。毎年5月の卯之葉神事では、雅びでおごそかに舞楽が行なわれます。

  • 10 . 住吉大社 東西楽所・南門

    すみよしたいしゃとうざいがくしょ

    1607(慶長12)年、豊臣秀頼が寄進したものです。重要文化財に指定されています。

  • 11 . 住吉大社 神館

    すみよしたいしゃしんかん

    1915(大正4)年、御大典記念の造営で、皇族のご休憩、供進使の参詣、神事の式場に充てられる近代御殿建築です。

  • 12 . 住吉大社 摂社 大海神社

    すみよしたいしゃせっしゃだいかいじんじゃ

    記紀神話にある父神と娘神の二神(豊玉彦命と豊玉姫命)の伝説の舞台となった海宮、つまり龍宮そのものが大海神社です。本殿・渡殿・弊殿は宝永5(1708)年、西門は元和年間(1615-24年)の建立です。社前の井戸は「玉の井」と呼ばれ、海神より授かった潮満珠 (しおみつたま) を沈めたところだと伝えられています。昔は、萩と藤の名所でもありました。祭神は豊玉彦命(とよたまひこのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)です。

  • 13 . 住吉大社 摂社 志賀神社

    すみよしたいしゃせっしゃしがじんじゃ

    記紀神話で、伊邪那岐命 (いざなぎのみこと) が黄泉国 (よみのくに) から帰還し、海中で禊祓 (みそぎはらい) をしたときに、住吉大神とともに出現された海の神だといわれています。本社は福岡市の志賀海神社です。ご祭神は底津少童命 (そこつわだつみのみこと)、中津少童命 (なかつわだつみのみこと) 、表津少童命 (うはつわだつみのみこと) です。

  • 14 . 住吉大社 末社 種貸社

    すみよしたいしゃまっしゃたねかししゃ

    昔は、稲種を授かって豊作を祈るという信仰がありました。その後、神から授かった「お種銭」を資本に加えて商売すれば増殖繁栄すると、大阪商人に親しまれ、多くの参拝客が訪れるようになっています。また、稲には繁殖させる穀霊が宿っているといわれており、子授けの神として授与している「種貸人形」は人気があります。ご祭神は倉稲魂神(うがのみたまのかみ)です。

  • 15 . 住吉大社での発掘調査-境内で行われた初の調査-(住吉大社旧境内遺跡)

    すみよしたいしゃでのはっくつちょうさ−けいだいでおこなわれたはつのちょうさ−

    住吉大社境内での初の発掘が本殿北側で2006年にあり、古墳時代や飛鳥時代の建物跡、中世・近世の開発の跡などが見つかりました。『日本書紀』などでは大社や港の住吉津が古くから繁栄したとされていますが、考古学的なてがかりはまだ多くはありません。今後も調査が進んで一帯の発展が明らかになることが期待されます。

  • 16 . 住吉大社 文華館

    すみよしたいしゃぶんかかん

    住吉大社に伝えられる多数の文化財・宝物(文書・短冊・絵図・狛犬・舞楽衣装・舞楽面・刀剣等)を収納・展示しています。

  • 17 . 住吉大社 御文庫

    すみよしたいしゃおぶんこ

    写本・版本など多数の古文書から新書までの奉納書籍を納める土蔵造の御文庫です。1723(享保8)年、信仰の篤い三都(大坂・京・江戸)の書店主20人が発起し、各地の書店も賛同して創建されました。大阪最古の図書館ともいわれます。

  • 18 . 住吉大社 末社 招魂社

    すみよしたいしゃまっしゃしょうこんしゃ

    神仏習合時代を物語る旧護摩堂の遺構です。1619(元和5)年に造営されました。神職や崇敬者を代表するような人をはじめ、特別の奉仕をした人々や殉職者や偉業者など、住吉大社に縁の深い人などを祖霊神として祭っています。ご祭神は諸霊神(もろもろのみたまのかみ)です。

  • 19 . 住吉大社 末社 楠珺社

    すみよしたいしゃまっしゃなんくんしゃ

    お稲荷さんです。境内の奥には、樹齢千年を超える楠 (くすのき) の大樹があり、江戸時代、人々は楠の神秘的な霊力に祈りを捧げていました。その後、根元に設けられていた社にお稲荷さんを祭るようになったといわれています。現在では、大阪商人を始めとして、全国、さらに海外の信仰を集めるまでにいたりました。また祈祷木 (きとうき) があり、願い事と氏名年齢を書いて預けていただくと、お祓 (はら) いののち、みなさまの発達・安全などを祈祷し焼き納めます。

  • 20 . 住吉大社 五所御前

    すみよしたいしゃごしょごぜん

    住吉大社のご鎮座(神功皇后摂政11年辛卯歳卯月上卯日)の伝承にちなみ、毎年、新暦5月初卯日を祝祭として、住吉大神降臨の地とされる「五所御前」において卯の葉の玉串を捧げています。また、石舞台にて舞楽を奉納します。この「五所御前」垣内から「五」「大」「力」と文字のある3つの石を探り出し、願掛けとする信仰があります。

  • 21 . 住吉大社 摂社 若宮八幡宮

    すみよしたいしゃせっしゃわかみやはちまんぐう

    ご祭神は誉田別尊 (ほんだわけのみこと:応神天皇) 、武内宿禰(たけのうちのすくね)です。若宮八幡宮では、毎年1月12日に例祭として「湯立神事(ゆだてしんじ)」を行っています。神前に並べた釜に湯を沸かし、御幣を振り、笹の葉を以って熱湯を撒きあげ、神楽を奉納しています。

  • 22 . 住吉大社 末社 侍者社

    すみよしたいしゃまっしゃおもとしゃ

    縁結びや諸願成就、安産の神様とされています。初代の神主とその姫神をまつり、縁結びなどの信仰を集めます。絵馬掛けには、さまざまな願いが書かれた絵馬で埋め尽くされています。ご祭神は田裳見宿禰(たもみのすくね)、 相殿は市姫命(いちひめのみこと)です。

  • 23 . 住吉大社 摂社 船玉神社

    すみよしたいしゃせっしゃふなたまじんじゃ

    船玉神を祭る神社です。古くは延喜式にも名前がみえ、住吉の荒魂ともいわれていました。現在では航海・航空を問わず、海外に渡航する前に参拝する方も増えています。ご祭神は天鳥船命 (あめのとりふねのみこと) 、猿田彦神 (さるたひこのかみ) です。

  • 24 . 住吉大社 末社 市戎大国社

    すみよしたいしゃまっしゃいちえびすだいこくしゃ

    商売繁盛の神さまです。住吉の「えべっさん」として親しまれています。エビス信仰は全国で広く行われていますが、住吉のエビス神は社としての歴史が古く、大阪では最古のエビス神です。ご祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。

  • 25 . 住吉大社 御田

    すみよしたいしゃおんだ

    約20アール(約600坪)の田んぼです。6月14日の御田植神事は、ここで行なわれます。実際に苗を植え、稲刈りまで通している御田は全国でも少なく、カモによる無農薬栽培を行なっています。

  • 26 . 住吉大社 末社 浅澤社

    すみよしたいしゃまっしゃあさざわしゃ

    弁天さんともいわれ、女神として、また芸能・美容の神として親しまれています。住吉に参拝する女性は、必ず訪れる慣わしがあり、カキツバタの名所でもあります。ご祭神は市杵島姫神 (いちきしまひめのかみ) です。

  • 27 . 住吉大社 末社 大歳社

    すみよしたいしゃまっしゃおおとししゃ

    収穫・集金・家の安全・幸福の神さまです。稲の収穫の守護神です。大阪商人の間では、特に集金の守護神として信仰されてきました。また家の安全、幸福の守護神でもあります。ご祈祷をしていただいた方には、毎月、初辰まいりのお守りとして、小石に大の字が書かれたものを授与しています。ご祭神は大歳神 (おおとしのかみ) です。

  • 28 . 住吉大社 誕生石

    すみよしたいしゃたんじょうせき

    源頼朝の愛妻・丹後局 (たんごのつぼね) が力石としてここで出産したと伝えられ、その子が薩摩藩「島津氏」の始祖・島津忠久(ただひさ)公です。この丹後局の伝説が語りつがれて、今でもここで安産を祈る人々が絶えません。

  • 29 . 住吉大社 高燈籠

    すみよしたいしゃたかとうろう

    高燈籠は鎌倉時代末の創建といわれ、元は住吉大社境内の神前浜にあり、高さは5丈3尺余(約16m)、住吉の代表的な名所として知られていました。昭和49年に窮地から東方約200mの住吉公園西辺に再建されました。内部は資料館となっています。